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設立趣意書

高齢化社会で脳血管障害の方が急増する中で一人でも多くの方に元気に社会復帰して頂く事を希っています

私は、55年前、弱冠22歳で神戸市において株式会社ワールドを、木口衛氏とともに設立いたしました。ゼロからの創業でありました。「絶対にお客様の期待を裏切らない。1枚の商品、一人のお客様が命だ」を企業姿勢とし、高度経済成長という時代の流れにも恵まれ、株式会社ワールドは順調な成長を続けることができました。1997年には、代表取締役社長を寺井秀藏氏に託し、現在では、社員16,000名を超える企業グループとなっております。 さて、私は長年の激務の影響か2005年脳内出血を発症いたしました。思いもよらない出来事でありました。厳しいリハビリを続け、また従来の食生活、生活全般を見直し、回復に努めました。健康の大切さ、ありがたさを身をもって痛感した次第です。その際に、世界的に著名な名医である坂井信幸先生にめぐり合い、執刀していただき、以来坂井先生ご夫妻で、主治医を務めていただいております。

同時に、先端医療である再生医療に注目し、脂肪由来間葉系幹細胞を研究する事業を支援してまいりました。折りしも、京都大学iPS細胞研究所山中伸弥所長がiPS細胞についてノーベル医学生理学賞を受賞され、再生医療が特に注目を集めるという医療分野において流れの大きな変換があります。iPS細胞とは分野が少し異なりますが、専門家とも研究を重ね、効果を検証するために自らも実験台として、自らの細胞の採取、培養、投与を行ってまいりました。

今、私が脳内出血の大きな後遺症もなく、元気に暮らせることは、ただただ坂井信幸先生の執刀のおかげであります。そして、脂肪由来幹細胞についてもいい影響を与えているのではないかと私自身実感しております。しかしながら、自由診療の範囲で、医療分野では正式に認められるものではありません。

世の中には同じ病気を発症され、完治されずに半身不随の方、寝たきりの方が実に多いのです。そのような方が少しでもよくなっていただくことができないかと考えるようになりました。脂肪由来間葉系幹細胞による治療を坂井先生の経験、技術とともに先進医療化し、患者さんのために活かしていきたいと坂井先生ともども強い思いをもったのです。そして、患者さんがひとりでも多くよくなって、明るく健康な社会づくりに貢献することができることを希っております。

壮大な目標であります今の思いを実現するために、継続性と透明性を念頭に財団法人を設立するものであります。

2013年4月1日 畑崎 廣敏

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